2017年7月14日(金)19:00-20:15
講師:Bruno Jactat 筑波大学助教
題:「How the brain leans or resist learning」
参加者:会員27名、一般26名 計53名
場所:Mウイング4-4
夏休みを利用して筑波から松本に来ていただいたBruno先生にALSAのLTEとして4回目の講演会の脳神経科学を基本とした外国語を学ぶ方法を講演いただきました。2016年米国Berkeley校の最新の脳科学の発見では、例えば英単語は脳の全ての場所で記憶しており、同じ単語でもその意味付けが違う場合は別の場所で同じ単語を記憶している。そしてその単語を利用して話をするようになるには、4段階があるそうで、一番目はDATAで単語を記憶し、2番目はmappingで単語の相互関係を関連付け3番目はsystemで実際に単語をつなげて話をし、4番目はsystem of system でどのように話したらより良く伝えられるかを考えることで、この1から4のステップを繰り返し回すことで上達するとの事。残念ながら日本の英語教育は上記1と2に重点が置かれている。また第一段階の覚えるためにはただ読むだけでなく体を使ったりするとより鮮明に記憶できるのだそうで、筑波大学で実践しているactionを使った仏語教育の方法を示してくれました。また新しいことを学ぶとき人間の脳は良いと思えば受容するが、いやだと思うと抵抗する。この抵抗の障壁を下げることが重要で、いつもと違うやり方をしたり、目を閉じて自分の感覚に従ったり、思い切り環境を変えたり、仲間と一緒に読み合わせをしたりとか、色々な方法があるようです。最新の脳科学を基に英語上達の方法を、いつもながらの話術でわかり易く説明してくれました。多くの質問がありましたが、上記は人間の基本的振る舞いなので年を重ねていても同じやり方で上達するし、多くの言語を同時に勉強すると各言語の周波数領域が違うのでより幅広い音に対応できるので、むしろその方が良いとの事だそうです。 終了後も個人的に多くの方が話をされており盛会でした。(LTE担当:山田、小林、山本)