5月1日皇居に向かう新天皇のお車の前後両サイドについていた天皇家の「菊の御紋」に気が付きましたか?「菊の御紋」は鎌倉時代に後鳥羽上皇が用いたのがその起源だそうです。八重菊を図案化した菊紋は花びらが十六枚の場合(十六八重表菊)は天皇家の紋章、その他の皇族の菊紋は十四枚(十四一重裏菊)と定められています。
菊の御紋を見る機会がありましたら花びらを数えてみるのも面白いですね。菊紋が公式に皇室の御紋とされたのは明治2年とのことです。鎌倉時代の末期に後醍醐天皇が菊の紋に加えて「桐の紋」も使用するようになり、二つを合わせ「菊桐の紋」と呼ばれるようになりました。上皇陛下「御在位三十年」記念硬貨の表には菊の御紋、裏には桐の紋が付いています。